美容室の集客を広告に頼らない方法|固定客を増やして売上を安定させる

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「広告やクーポンをやめたら、予約がぱたっと止まってしまうかもしれない」——そんな不安を抱えたまま、毎月の集客に追われていませんか?先に結論をお伝えすると、広告に頼りすぎない経営のカギは、新しいお客様を増やし続けることではなく、一度来てくれたお客様に通い続けてもらうことです。この記事では、美容室・サロンが広告費を減らしながら売上を安定させる考え方と、今日から始められる具体的な方法を紹介します。

なぜ「広告を止めると予約が止まる」のか

広告に頼りすぎている状態は、穴の空いたバケツに水を注ぎ続けているようなものです。新しいお客様(入口)を増やすことばかりに力を入れて、離れていくお客様(出口)をそのままにしていると、いくら集客してもお客様は貯まっていきません。

新しいお客様を集めること自体は、悪いことではありません。問題は、せっかく来てくれた方の多くが一度きりで離れてしまうことです。初めてのお客様が2回目も来てくれるとは限らない——これは多くのサロンに共通する悩みですよね。

離れた分を埋めるためにまた広告を出し、クーポンで値引きし、新しいお客様を探す。この繰り返しが「広告に頼りすぎた経営」の正体です。しかも、予約サイトの掲載料や広告費など、新しいお客様をひとり呼ぶためのお金は決して小さくありません。来てくれた方が定着しなければ、そのお金は取り戻せないのです。

売上を安定させるカギは「固定客」を増やすこと

経営を安定させたいなら、ふだん見ている数字を入れ替えてみましょう。

  1. 「何人来たか」より「何人また来てくれたか」:新規の数ではなく、2回目・3回目につながった人数を見る
  2. 「1回の売上」より「通い続けてくれた合計」:一人のお客様が1年間で使ってくれる金額で考える
  3. 「集めるためのお金」より「続けてもらうための工夫」:広告費の一部を、いま来てくれている方へのフォローに回す

固定客は、広告のように毎回お金をかけて呼び直す必要がありません。一度信頼でつながれば、来店のたびに売上になり、経営の土台になってくれます。新規集客が「足し算」だとすれば、固定客は「積み上げ」。力を入れる先を少しずつ移していくのが、安定への近道です。

新規のお客様と固定客では「かかるお金」が大きく違う

同じ1万円の売上でも、新しいお客様と常連のお客様とでは、手元に残る金額が変わってきます。下の表は考え方の整理です(実際の数字はお店ごとに違います)。

比べるところ 新規のお客様が中心 固定客が中心
1回の来店にかかる費用 広告費や初回割引が毎回かかりやすい ほとんどかからない
客単価 割引で下がりやすい 信頼があるので提案が通りやすい
売上の見通し 集客の波に左右される 来店の間隔からある程度読める
気持ちの負担 いつも新規を追いかける 目の前のお客様に集中できる

ポイントは、固定客は割引がなくても来てくれること。そして、信頼関係があるぶん、トリートメントなどの提案も受け入れてもらいやすいことです。客単価の上げ方は客単価を上げる方法で詳しく紹介していますが、その土台になるのも「割引で釣らなくても通ってくれる関係」です。

広告に頼らない集客へ切り替える5つのステップ

1. まず「2回目の来店」を増やすことに集中する

新しいお客様を増やす前に、いま来てくれている方が離れないようにするほうが、費用も労力も小さく済みます。とくに大事なのが最初の2〜3回。初回のあとのお礼や、次の来店につながるひと声を用意しましょう。詳しくは再来率を上げる方法で解説しています。

2. ちょうどいいタイミングで思い出してもらう

お客様が離れる理由でいちばん多いのは、不満ではなく「なんとなく忘れていた」です。その方の来店の間隔に合わせて、早すぎず遅すぎないタイミングでお店からひと声かけると、自然に次の予約につながります。

3. お客様のことを「覚えているお店」になる

前回の施術内容や髪の悩み、何気ない会話をメモしておけば、次の来店を「前回の続き」から始められます。「覚えていてくれた」という体験そのものが、通い続ける理由になります。

4. 予約サイトの手数料を見直す

常連のお客様が予約サイト経由で予約するたびに、手数料を払い続けていませんか?常連は本来、お店が直接つながれる相手です。見直し方のヒントは予約サイトの手数料を取り戻す方法にまとめています。

5. 自分のお店の予約窓口を持つ

お客様との連絡先を自分のお店で持てるかどうかが、長い目で見た安定を左右します。たとえばSalonWiseのように、お店のLINEで予約を受けて、来店の記録やお知らせまでひとつにまとめられる仕組みを使うと、ここまでの1〜4を手作業なしで続けられます。

よくある質問

広告をすぐに全部やめてもいいですか?

いきなり全部やめるのはおすすめしません。固定客の土台ができるまでは、予約が減ってしまうかもしれないからです。まずは固定客を増やす取り組みを始めて、手応えが出てきたら少しずつ広告の割合を減らしていく、という順番が安心です。

固定客を増やすには値引きが必要ですか?

値引きは必要ありません。むしろ、値引きがきっかけで来た方は、別のお店が値引きをすればそちらへ移りやすいものです。残ってくれる理由になるのは「仕上がりへの満足」と「覚えていてくれる安心感」。お金をかけるより、一人ひとりを覚える工夫のほうが効果的です。

お客様への連絡は何を使えばいいですか?

多くのお客様が毎日使っているLINEが向いています。メールより読んでもらいやすく、お店からのお知らせも気軽に送れます。手作業での送信が大変な場合は、来店の間隔に合わせて自動でお知らせを送れる予約の仕組みを使う方法もあります。

まとめ

  • 広告に頼りすぎた経営は、穴の空いたバケツに水を注いでいる状態。まず「離れていくお客様」を減らす
  • 見る数字を「新規の数」から「また来てくれた人の数」へ切り替える
  • 固定客は割引なしで通ってくれて提案も通りやすいので、同じ売上でも手元に多く残る
  • 来店の間隔に合わせたお声がけと、「覚えているお店」になる工夫が固定客づくりの近道
  • 広告はいきなりやめず、固定客が育つのに合わせて少しずつ減らしていく

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