美容室の客単価を上げる方法5選|値上げに頼らないで売上を伸ばすコツ

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「お客様の数はこれ以上増やせない。でも売上は伸ばしたい」——そんなとき、先に手をつけたいのは集客ではなく客単価です。この記事の結論はシンプルで、客単価は値上げではなく「提案のしかた」で上がります。メニューの見せ方、追加メニューのすすめ方、物販、次回予約。今日から変えられる5つの方法を、順番にわかりやすく紹介します。

なぜ集客より「客単価アップ」が先なのか

新しいお客様を1人連れてくるのは、年々むずかしくなっています。広告の料金は上がり、予約サイトの中での順位争いもはげしいからです。一方で客単価は、いま来てくれているお客様への向き合い方を少し変えるだけで動きます。

例えば客単価8,000円のお店で、月に200人の来店があるとします。単価が800円(1割)上がれば、来店数は同じでも売上は月16万円増えます。同じ金額を新規のお客様だけで稼ごうとすると、毎月20人も余分に集めないといけません。どちらが現実的かは、考えるまでもないですよね。広告費にたよらない経営の考え方は広告に頼りすぎないサロン経営のコツでもくわしく紹介しています。

客単価を上げる基本は「値上げ」より「提案」

単価の話になると、つい「値段そのもの」をいじりたくなります。でも、値段を動かすやり方と、提案をみがくやり方では、お客様の受け取り方がまったく違います。

やり方 効果の出方 お客様の気持ち
一律の値上げ すぐ出るが一度きり 「高くなった」と感じて離れる人も
クーポン・値引き 単価はむしろ下がる 安さ目当ての来店が増えやすい
提案をみがく じわじわ積み上がる 「気にかけてくれた」と満足度が上がる

値上げが悪いわけではありません。材料費や人件費が上がれば、値段の見直しは必要です。ただ、提案の土台がないまま値段だけ上げると、お客様には「高くなった」という印象しか残りません。順番は、提案をみがいてから値段を見直す。これが常連さんに嫌がられないコツです。

今日からできる客単価を上げる方法5選

1. メニューは「まん中を選びたくなる」並びにする

人は選択肢が多すぎると、いちばん無難なもの(多くは安いもの)を選びます。そこで、メニューを「基本」「おすすめ」「ぜんぶ入り」の3段階に整理してみてください。例えばカットだけ・カット+トリートメント・カット+カラー+集中ケア、という並びです。上位のメニューがあることで比べる基準ができて、まん中の「おすすめ」が自然と選ばれやすくなります。

2. 追加メニューは「理由」とセットですすめる

「トリートメントいかがですか?」だけでは、なかなか響きません。「今日のカラーで少し乾燥が出ているので、これを足すとツヤが長持ちしますよ」——このように、その人の髪の状態と理由をそえると、提案は押し売りではなく気づかいに変わります。理由のある提案をするには、前回どんな薬剤を使ったか、何を気にしていたか、という記録が力になります。

3. 物販は「今日の仕上がりを家で続けるため」の提案にする

物販を売上ノルマとして扱うと、スタッフは疲れてしまい、お客様も身構えます。発想を変えて、「サロンの仕上がりをおうちでも保つための続き」として案内しましょう。「今日のスタイリングは、このオイルを毛先だけにつけると再現しやすいですよ」と使い方まで伝えると、商品は「買わされたもの」ではなく「今日の続き」になります。

4. 会計のときに、次回の予約まで案内する

お会計の流れで「カラーは6週間くらいで色が抜けてくるので、その頃にまた来ていただくときれいが続きますよ」と、次に来るとよい時期を具体的に伝えます。その場で次回予約が取れれば、単価だけでなく来店の回数も安定します。次回予約の取り方は再来率を上げる方法で、くわしく手順を紹介しています。

5. カルテ(お客様ごとの記録)を提案の土台にする

ここまでの4つに共通するのは、「その人に合った提案」であることです。そして、それを支えるのはスタッフの記憶ではなく、お店としての記録です。前回のメニュー・使った薬剤・好み・来店の間隔が残っていれば、担当が変わっても同じ質の提案ができます。紙のカルテだとその場で探すのが大変なので、電子カルテのはじめ方も参考にしてみてください。ちなみに私たちのSalonWiseも、LINEの予約とカルテをひとつにつなげて、前回の記録をそのまま次の提案に使えるように作っています。

客単価アップでやりがちな失敗

  • 全員に同じものをすすめる:その人に合っていない提案は、押し売りに見えてしまいます。
  • 値引きでお得感を出そうとする:クーポン頼みになると、売上がけずられ続けます。
  • 提案をスタッフの記憶にまかせる:人が変わると提案が途切れ、当てずっぽうに戻ります。
  • 「いかがですか」で終わる:理由のない一言は流されます。理由とタイミングをセットにしましょう。

よくある質問

値上げはしないほうがいいのですか?

いいえ、必要な値上げはして大丈夫です。大事なのは順番で、先に提案の質を上げて「このお店は自分に合わせてくれる」という信頼を作ってから値段を見直すと、離れるお客様をぐっと減らせます。

押し売りだと思われないか心配です

ポイントは「理由」です。その人の髪の状態や前回の施術をふまえた提案は、売り込みではなく気づかいとして伝わります。逆に、誰にでも同じ言葉ですすめると押し売りに見えやすいので、記録をもとに一人ひとり変えるのが安心です。

スタッフによって提案の上手・下手の差が出ます

話し方の差はあって当然です。差を小さくするには、カルテに「次回すすめること」を書いておく、メニューの並びで自然に選ばれる形を作っておくなど、個人の腕前に頼らない仕組みを用意するのが近道です。

まとめ

  • 客単価は値上げではなく「提案のしかた」で上がる
  • メニューは3段階に整理して、まん中が選ばれやすい並びにする
  • 追加メニューと物販は「理由」と「使い方」をそえて案内する
  • 会計のときに次回の時期まで伝えて、その場で予約につなげる
  • 提案の土台になるのは記憶ではなく、お客様ごとの記録

まずはどれか1つ、明日の営業から試してみてください。小さな提案の積み重ねが、値上げに頼らない売上アップにつながります。

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