美容室の再来率を上げる5つの方法|3回の壁を仕組みで越えるコツを解説
「新しいお客様はそこそこ来るのに、なぜか2回目につながらない」——そんな悩みはありませんか? 先に結論をお伝えすると、美容室の再来率を上げる鍵は、技術力よりも「仕組み」です。この記事では、お客様が戻ってこない本当の理由と、次回予約・カルテ・来店ペースに合わせたお声がけなど、今日から始められる5つの方法を紹介します。読み終わるころには「まず何をすればいいか」がはっきり見えるはずです。
新規のお客様が2回目に来ない本当の理由
仕上がりに不満があったから、とは限りません。むしろ多くの場合、理由はもっと単純です。
- 次にいつ行くかを決めるのが、お客様まかせになっている
- 前回の髪型や好み、使った薬剤を、お店側が覚えていない
- 「そろそろ行こうかな」という時期に、お店からの連絡がない
つまり、腕が悪いのではなく「思い出してもらうきっかけ」がないだけ。ここを直せば、再来率は変えられます。
「3回の壁」を越えると常連さんになりやすい
美容室の世界では「3回の壁」という言葉がよく使われます。初回から3回目までの来店が続くと、その後は長く通っていただけることが多い、という経験則です。逆に言えば、勝負どころは初回から3回目まで。この間に「覚えてくれている」「ちょうどいい時期に声をかけてくれる」と感じてもらえるかどうかで、その後が大きく変わります。
やることは、次の3つに整理できます。
- 覚える:前回の施術や好みを記録して、次の提案に活かす
- 思い出してもらう:お店からひと声かける(売り込みすぎない)
- タイミング:その人の来店ペースに合った時期に届ける
美容室の再来率を上げる5つの方法
1. 次回予約はお会計のときにご案内する
帰ってから自分で予約を取るのは、意外と面倒なものです。「次は6週間後くらいだと、きれいな状態を保てますよ」とお会計の流れでひと言そえるだけで、その場で次の予約が入りやすくなります。押し売りではなく、髪のための提案として伝えるのがコツです。
2. カルテでお客様を「覚える」
使った薬剤、髪の悩み、仕上がりの写真、雑談で聞いたお話。こうした記録があると、次の来店を「前回の続き」から始められます。「覚えていてくれた」という体験は、それだけで通う理由になります。紙でも始められますが、探す手間を考えるとスマホやパソコンで見られる電子カルテが便利です。詳しくは電子カルテの選び方の記事で紹介しています。
3. 来店ペースに合わせて声をかける
1か月ごとに来る方もいれば、3か月に1度の方もいます。全員に同じ時期のお知らせを送るのではなく、その人のペースに合わせて「そろそろいかがですか」と届けるのが理想です。早すぎると迷惑になり、遅すぎると他のお店に行ってしまうかもしれません。
4. 前日のリマインド(予約の確認連絡)でキャンセルを防ぐ
せっかく取れた予約も、忘れられてしまえば意味がありません。前日に「明日お待ちしています」と一通送るだけで、うっかり忘れによるキャンセルはぐっと減ります。取れた予約を守ることも、立派な再来対策です。詳しいやり方は無断キャンセルを防ぐ方法にまとめています。
5. 初回のあとのフォローを決めておく
たとえば「来店の翌日にお礼の連絡」「1週間後に仕上がりの確認」のように、初回のあとに何をするかを、あらかじめ決めておきましょう。3回の壁を越えるまでは、少し手厚いくらいがちょうどいいのです。
仮の数字で見る、再来率が上がるとどうなるか
実際の数字はお店ごとに違うので、ここではあくまで仮の例で計算してみます。
| 仮の条件 | A店 | B店 |
|---|---|---|
| 月の新規のお客様 | 20人 | 20人 |
| 再来率 | 30% | 50% |
| 2回目につながる人数 | 6人 | 10人 |
差は月に4人ですが、1年間では48人です。客単価を仮に8,000円とすると、2回目の来店分だけでも年間で約38万円の違いになります。しかも常連さんが増えれば、そのぶん新規集客の広告費を減らせるのも大きなところです。
手作業でがんばりすぎず、仕組みで回す
ここまでの5つは、どれも手作業でもできます。ただ、施術をしながら一人ひとりの来店ペースを覚えて、ちょうどいい時期に連絡し続けるのは、現実にはかなり大変ですよね。予約はノート、カルテは紙、連絡は個人のLINE……とバラバラだと、どこかで必ず途切れてしまいます。
大事なのは、予約・カルテ・お声がけがひとつにつながっていること。これが、再来率を「がんばり」ではなく「仕組み」にする条件です。たとえばSalonWiseなら、LINEで予約を受けて、カルテで覚えて、来店ペースに合わせたお声がけや前日リマインドまで自動で回せます。LINEを使った予約の自動化はこちらの記事で詳しく説明しています。
よくある質問
Q. お店から連絡すると、しつこいと思われませんか?
全員に一斉送信すると、そう思われることがあります。大事なのは回数ではなくタイミングです。その人の来店ペースに合わせて「そろそろかな」の時期にだけ届けば、むしろ「気がきくお店だな」と感じてもらえます。
Q. 次回予約のご案内が苦手です。押し売りに感じられないか不安で……
「また来てください」ではなく、「きれいな状態を保つには、次は◯週間後がおすすめです」と髪のための提案として伝えてみてください。日にちを決めづらそうなお客様には「仮の予約でも大丈夫ですよ」とそえると、ぐっと案内しやすくなります。
Q. 小さなお店や1人サロンでもできますか?
むしろ小さなお店ほど向いています。お客様一人ひとりの顔が見える規模だからこそ、カルテの記録とタイミングを合わせたお声がけがよく効きます。手が回らない部分だけ、ツールに任せれば大丈夫です。
まとめ
- 新規のお客様が戻らないのは、腕のせいではなく「思い出すきっかけ」がないから
- 鍵は「覚える・思い出してもらう・タイミング」の3つ
- まずは、次回予約のその場案内・カルテ・来店ペースのお声がけ・前日リマインド・初回後フォローの5つから
- 仮の計算でも、再来率の差は1年で大きな売上の差になる
- 手作業でがんばりすぎず、予約からお声がけまでつながった仕組みで回すのが近道