サロンボードの顧客CSVを重複させずに取り込む|電話番号で名寄せする移行のやり方
サロンボードなどから書き出した顧客CSVを新しいシステムに取り込む——乗り換えの山場です。ここで起きるいちばん困る事故は、データが消えることではなく、同じお客様が二重に登録されることです。「山田花子」さんが2人いる顧客台帳は、カルテも来店履歴も割れてしまい、あとから直すのに手間がかかります。
先に結論です。取り込みは電話番号を鍵にした重複チェックとセットで行えば、安全に済ませられます。 この記事では、CSV取り込みの仕組みと、つまずきやすいポイントの越え方を説明します。移行全体の段取り(書き出し方・紙カルテの扱い)は顧客データを失わない移行の段取りにまとめてあります。
取り込みの仕組み——列名を読んで、電話番号で名寄せする
CSVの形式はサービスごとにばらばらです。列の並びが違っても取り込めるよう、仕組みの側で吸収します。
| 工程 | 何が起きるか |
|---|---|
| 列の読み取り | 「氏名」「電話」「生年月日」などの列名から中身を自動で判別 |
| 値の整え | 電話番号はハイフンの有無を揃え、ふりがなは表記を統一 |
| 重複チェック | 同じ電話番号のお客様がすでにいれば、新規登録せず既存に足りない情報だけ補う |
| 登録 | 残りを新規のお客様として登録 |
鍵になるのは電話番号です。氏名は表記ゆれ(姓名の間の空白、旧字体)が多く、同一判定に向きません。電話番号を数字だけの形に揃えて突き合わせるのが、いちばん誤りの少ない名寄せです。
たとえば SalonWise の取り込みはこの方式で、すでにLINEでつながっているお客様と同じ電話番号の行が来た場合も、二重登録せずその方の情報として統合します。移行前からLINE予約を始めていても、あとからCSVを取り込んで大丈夫ということです。
つまずきやすいポイント
電話番号が入っていない行
古い顧客データには、電話番号が空欄の行が混ざります。空欄の行は重複チェックのしようがないため、取り込むかどうかの判断が要ります。何年も来店のない方まで全部移す必要はありません。直近1〜2年に来店のある方にしぼるのが現実的です。
ふりがなの列がない・表記が混在している
五十音順の顧客一覧や検索には、ふりがなが効きます。カタカナ・ひらがなが混在していても取り込み時に統一されますが、そもそも列がないCSVもあります。その場合は取り込み後、来店のたびに少しずつ埋めていけば十分です。
「とりあえず全部」を入れない
項目が多いほど移行は重くなります。予約と接客に使うのは、氏名・ふりがな・電話番号・生年月日・住所あたりまで。それ以外の項目は、本当に使うものだけを選んでください。
取り込んだあとの確認
取り込みが終わったら、次の2点だけ確かめれば安心です。
- 顧客数が想定と合っているか(元のCSVの行数と、重複統合された数の関係)
- よく来られるお客様を数人検索して、電話番号・生年月日が正しく入っているか
全件の目視確認は要りません。鍵になる数と、代表的な数人で十分です。
よくある質問
エクセルで管理していた台帳でも取り込めますか?
CSV形式で保存すれば取り込めます。列名の行(1行目)に「氏名」「電話」などの見出しがあることだけ確認してください。エクセル管理からの移行はエクセル顧客管理の限界と移行もあわせてどうぞ。
誕生日の書式がばらばらです
「1990/01/23」「1990-1-23」のような一般的な書式は自動で読み取られます。読めない値は空欄として取り込まれるだけで、エラーで全体が止まることはありません。
取り込みをやり直したくなったら?
同じCSVをもう一度取り込んでも、電話番号の重複チェックが効くため二重登録にはなりません。足りなかった情報が補われる形になります。
まとめ
- 顧客CSV取り込みの最大の事故は消失ではなく二重登録
- 名寄せの鍵は電話番号。数字だけに揃えて突き合わせるのが確実
- 移すのは直近1〜2年の来店客・予約と接客に使う項目だけで十分
- 取り込み後の確認は、件数と代表的な数人のスポットチェックで足りる
- 顧客管理を含む機能の全体像はできること一覧で確認できます